「これベイブレードじゃん」が、関門を入れても戻ってきた:弾いた値が、別の形で漏れた
トレカダッシュ 開発の記録 / 2026年9月
iOS アプリ「トレカダッシュ」には、「これ、ベイブレードじゃん」という報告が、3 件来ました。トレーディングカードの情報を集めるアプリなのに、玩具のベイブレードが、商品として登録されていました。
9 月 6 日に、「商品名に玩具の名前があれば、商品を作らない」という関門を入れていました。それなのに、また出てきました。この記事は、弾いたはずの値が、別の形で戻ってきた話です。
数字は、2026 年 9 月 6〜11 日の作業の記録から書いています。
関門を入れたのに、商品名から玩具の名前が消えていた
お店の告知は、こういうものでした。
おもちゃ新製品 ベイブレードX
①CX-19 ランダムブースター クロコレッドセット
②CX-00 ディガレイジ FT3-60T
ここから、AI が商品名を作ります。作られた商品は、こうでした。
「CX-19 ランダムブースター クロコトレッドセレクト」
「CX-00『ティガレイジ』FT3-60T」
どちらも、「ベイブレード」の語がありません。関門は、商品名に玩具の名前があれば弾く作りでした。ところが、AI が返す商品名から、玩具の名前が消えていたので、関門を、すり抜けました。弾いた値(玩具の名前)が、別の形(名前の無い商品名)で、戻ってきたのです。
直し方:判定を、商品名から、告知の本文へ
判定を、商品名ではなく、告知の本文に移しました。本文には、玩具の名前が、そのまま書かれています。
ただし、「玩具の名前がある、なら弾く」にはできません。お店の告知には、「【ベイブレード】【ドラゴンボールカードゲーム】」のように、玩具とカードゲームを、並べて書いたものがあります。弾くと、本物の抽選が、消えてしまいます。そこで、「カードゲームの語が、1 つも出てこないときだけ」弾く、という条件にしました。
実データで数えると、こうでした。
| 調べたこと | 件数 |
|---|---|
| 玩具の名前に触れる記事 | 44 |
| そのうち、条件に当たる(カードゲームの語が無い) | 31 |
| そのうち、表示中だったもの | 報告の 1 件だけ |
| カードゲームの語がある記事(全部、残る) | 13 |
分かったこと
弾いた値は、別の形で戻ってくる。値の行き先を追う。
- 関門を足したら、弾いた値が、どこへ漏れるかを追う。商品を作らせなくしても、題名や別の項目に残ります。
- 判定は、材料の元に近い所で行う。AI が加工した商品名より、元の告知の本文のほうが、確かです。
- 「ある」だけで弾かない。併記があるので、「ほかの語が 1 つも無いとき」に限ります。
- 弾く条件は、実データで、残るものを数える。13 件が残ることを、確かめました。
この話に出てくるもの
- トレカダッシュ — トレカの抽選・予約・先着の情報を集める iPhone アプリ
- 本物の抽選を、静かに捨てていた 4 つの実例 — 弾く判定の失敗の実例
- 商品のジャンルを、公式カタログで直した — ジャンルの取り違え
- 公式の一覧から、「作品名だけの商品」が 393 件できていた — 商品名に関する別の失敗
ほかの記録
- 「次回へ」と出続けていた 25 本の点検は、一度も走っていなかった:3 つの時間予算を、同じ開始時刻から数えていた — 点検の処理は 3 段構えで、予算が同じ開始時刻から数えられていたため、持ち回りの 25 本は毎回 0 本だった。ログの「18 件を次回へ」は全部の意味だった。制限時間から割り付ける形に直し、各ステップの所要時間をログに出した。
- 関門を直しても、すでにあるデータは直らない:「もう試した」印・URL の目印・対応表の 3 つの実例 — 判定を直したのに既存の 32 件のうち 12 件が直らなかった(印が 7 日残る)、URL に載せた目印が張り替えで失われて 111 件が再分割された、対応表から外しても書かれた値が残った。同じ形の報告が 5 件だった監査の記録。
- 全部を速く見られないとき、何を速くするか:427 弾のうち人気の 128 弾を速く回し、予算を超えたら自分から譲る — 先着や予約の監視で、全 427 弾の一巡は 4〜24 時間。人気 3 ジャンルの直近 2 年 128 弾を別枠で速く回し、人気商品は 1 分おきに見た。まとめて回すと別の監視が止まる、短い窓で測ると費用を見誤る、などの記録。
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